福岡県うきは市に店を構えて90年以上という、老舗の古賀豆腐店。
初代店主が店を開いたのは、なんと昭和2年のことだそう。
現在は3代目の店主と、その息子さんが4代目として店を切り盛りしています。
うきは市は「名水百選」や「水源の森百選」などに選ばれたスポットがあり、水がきれいなことで有名な街。
そのおいしい水と、厳選された素材にこだわって作られた古賀豆腐店のお豆腐は、うきは市内外を問わず多くの人たちから愛され続けています。
地元はもちろん県外から訪れる常連客も
古賀豆腐店では手作りの商品を、街の飲食店やスーパーはもちろん、学校給食や病院などに幅広く提供しています。
最も人気があるのは寄せ豆腐で、佐賀県産と北海道産の大豆をオリジナルの配合でブレンドし、塩にがりを入れて仕上げました。
クリーミーかつなめらかな食感で、口の中にふわりと広がる優しい甘さが特徴。
夏は冷奴で、冬は鍋に入れてと一年中楽しめる寄せ豆腐です。
豆腐は低カロリーで高タンパク、カルシウムも多く含まれていて、栄養価の高さはもちろん、さまざまな料理で活躍してくれる万能食材。
古賀豆腐店では早朝から直売もしていて、週に一度のペースで県外から足を運ぶ常連客もいるそうです。
世界初！注目の「高オレイン酸豆腐」
さらに古賀豆腐店は、「高オレイン酸豆腐」を世界で初めて作ったことでも知られています。
これは佐賀大学が長年かけて開発した「佐大HO1号」という遺伝子組み換えでない大豆を使用した豆腐で、高オレイン酸がたっぷり含まれています。
高オレイン酸とはオリーブオイルや紅花油などに含まれていて、コレステロール値を下げたり、動脈硬化や心疾患を予防したりする効果が期待できるという優れもの。
「佐大HO1号」を100％使用した豆腐はさまざまなメディアに取り上げられ、地元タレントのYou Tubeチャンネルでも紹介されています。
ちなみに「高オレイン酸豆腐」は、醤油よりも岩塩をつけて食べるのがオススメ。
塩をかけることで素材の旨味が引き立ち、より大豆の甘みが感じられるようになるんです。
職人が熟練の技で丁寧に作り上げた品々
そんな古賀豆腐店では、寄せ豆腐や高オレイン酸豆腐以外にも、さまざまな商品をラインナップ。
外は香ばしく、中はふんわりと仕上げた厚揚げや、大鍋で丹念に練って仕上げたピーナツ豆腐やゴマ豆腐など、どれも職人が長年の経験で丁寧に作り上げた品ばかり。
寄せ豆腐を作る過程で出るおからを使った「おからかりんとう」は、米油を使ってあっさり揚げたヘルシーなお菓子。煎りゴマの豊かな風味がクセになるおいしさです。
さらに創業当時から変わらないバタ練機を使って仕上げた、手作りこんにゃくも人気の一品。
バタ練りとは、「練るときにバタバタと音がするから」と名付けられた昔ながらの製法で、こんにゃくに空気を含ませるように練ることで小さな気泡を作り、味が染み込みやすくなると言われています。
実直に豆腐と向き合い続ける街自慢の店
古賀豆腐店では地元を流れる良質な地下水を使い、こだわり抜いた豆腐を作り続けてきました。
その味は料理のプロからも高く評価され、現在は地元食材を使った料理を車内で提供する観光列車や、原鶴温泉にある高級旅館の朝食などにも提供されています。
「手作りにしか出せない味があるし、お客様のニーズにも柔軟に対応できるのが当店の強みです」と語る3代目の店主。
そんな父の背中を見て育った4代目も「高オレイン酸豆腐は今までにない全く新しい商品。このように優れた大豆を使って、豆腐が持つ本当のおいしさを広めていきたいです」と教えてくれました。
守り続けるだけでなく新しいことにも果敢に挑戦する店主たち。
その姿が豆腐の味にも現れ、人々を魅了し続けているのかもしれません。
ここにしかない特別な豆腐を作り続ける古賀豆腐店は、たくさんの人に愛されている街自慢の名店なのです。
■店舗情報
店名：古賀豆腐店
住所：福岡県うきは市吉井町940
Googleマップ：こちら
電話番号：0943-75-3305
営業時間：7時～18時
定休日：なし
ホームページ：こちら
Instagram：こちら
Facebook：こちら
駐車場：あり
