
福岡県柳川市にある「かおるキッチン」は、幅広い世代に人気のお弁当屋さんです。
正式なオープンは2024年1月ですが、半年ほど前から少しずつ注文を受けて生産をスタート。
現在はお弁当を受注生産するほか、店頭にさまざまなお惣菜を並べて販売しています。

新鮮野菜がお弁当に大変身
実は老舗の八百屋さんでもある「かおるキッチン」。
古賀青果店という看板を掲げていて、現在は薫さんのご主人が三代目を務めています。
店は中島商店街の中にあり、商店会の会長としても活動する薫さん。
かつては多くの人で賑わいましたが、時代とともに人が減って昔のようには売れなくなってきたのだそう。
そこで薫さんは「野菜のロスをなくしたい。たくさんの人に自慢の野菜をおいしく味わってほしい!」と考え、「かおるキッチン」を立ち上げました。

おかずの種類がとにかく豊富!
もともと料理が好きで、家では毎日のように10品以上を作っていた薫さん。
お子さんが学生の頃は、たくさんのおかずをお弁当に詰めていたと言います。
「かおるキッチン」で提供するお弁当のおかずも10種類前後と、驚くほど豊富に入っています。
なかでも一番人気は白和えで、すり鉢でゴマをする所から始まり、豆腐屋さんが毎朝届けてくれるこだわりの豆腐を使用。
おばあちゃんが作っていたような昔懐かしい味わいが人気を呼んでいます。
「お豆腐は、しっかり水切りをしないとおいしくできないんです」と、笑顔で教えてくれました。

ご主人の“男の料理”も大人気
ほかにもポテトサラダや煮付け、煮豆、ハンバーグと、さまざまなメニューをラインナップ。
毎年5月末~7月末頃に漬ける「自家製らっきょ」は、多いときで500kgも作ることがあるのだそう。
丁寧に皮を剥いて塩をして、一晩漬けて仕上げる自慢の逸品。
市外や県外からのリピーターも多い人気の商品です。
さらに薫さんのご主人も料理好きで、こってり煮込んだ魚の煮付けが自慢。
2日間かけてコトコト煮込んだカレーや、衣がサクサクの特大イモ天も大好評です。
ご主人は「毎日が楽しい」と言って厨房で腕を振るっているそうです。

素材の味を生かした体に優しい料理
そんな「かおるキッチン」のこだわりといえば、なんといっても手作りであること。
化学調味料を一切使わず、天然のいりこやカツオ、昆布などで出汁を取っています。
八百屋さんが営む店だから、野菜や果物のおいしさはお墨付き。
「新鮮な野菜、果物で食卓を彩る」をコンセプトにしていて、「おいしいものを食べて幸せになってほしい」という思いが込められています。

また、丁寧に取った出汁を生かして薄味に仕上げているという「かおるキッチン」。
なかには「ここのお弁当を食べるようになってから血圧が下がって、病院の先生に褒められた」という人もいるのだとか。
おいしくて体に優しいお弁当なんて、毎日でも食べたくなってしまいますね。

栄養満点でリーズナブルなお弁当
「かおるキッチン」のもう一つの特徴といえば、リーズナブルなお値段です。
★メニュー(お弁当は前日までに要予約)
・日替わり弁当 350円~
・行楽弁当 500円~
・おかずのみ 250円~
・惣菜 100円~
・かっちゃんのり弁 300円
・かっちゃんカレー 300円
・特大いも天 1枚100円
・魚の煮付け 100円~
・自家製らっきょ 大瓶3,000円
小瓶1,500円
・自家製梅干し 大瓶3,000円
小瓶1,500円
いろんなものが値上がりしている中、時間と手間を惜しまずに作られた料理がこの価格でいただけるなんて…驚きです!

夫婦の夢が詰まった愛情あふれる店
「こういうお弁当を作るのが夢だったんです」と語る薫さん。
夫婦二人で営む店だから大量生産はできないけれど、皆さんに喜んでいただけるものを“ぼちぼち”やっていきたいと教えてくれました。
また、中島商店会が管理・運営する「交流館なかしまワッセ!」では、各種イベントを開催しています。
月に一度の「中島商店会×街角マルシェ」や、猫グッズばかりを揃えた「ネコマルシェ」など、人気の催し物が盛りだくさん。
イベントの際は、「かおるキッチン」も店頭でお弁当やお惣菜を販売しています。
お祭り気分で商店街を散策するのも楽しそうですね!
そんな「かおるキッチン」の料理は、愛情がたっぷり詰まった”一度は食べてほしい”ものばかり。
近くにお越しの際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

■店舗情報
店名:かおるキッチン
住所:福岡県柳川市大和町中島706
Googleマップ:こちら
電話番号:0944-76-3968
営業時間:9時~17時(予約次第で時間外も対応可能)
定休日:1月1日~3日
Instagram:こちら