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心温まる手作りの品が目白押し!福岡県柳川市「花いちもんめ」

福岡県柳川市にある「花いちもんめ」は、柳川城跡から徒歩10分ほどの場所にあります。

柳川市といえば、お堀に囲まれた水郷として有名な街。

店の前では、船頭さんが案内してくれる川下りも人気です。

そんな情緒あふれる街に佇む「花いちもんめ」には、昔ながらの和小物や手作り雑貨が並んでいました。

受け継がれる伝統の「さげもん」

「花いちもんめ」を訪れて最初に目に入るのは、柳川市ならではの「さげもん」です。

「さげもん」は、縁起の良いウサギや鶴、子どもがハイハイする姿を模した這い人形など、布細工の飾り物が特徴。

そこへ、鮮やかな糸で巻き上げた「柳川マリ」も下げたつるし雛の一種です。

江戸時代、城の奥女中が着物の残り布で小物を作り、飾ったのが始まりとされています。

飾り付ける小物の数は、全部で51個。

“人生50年”と言われた時代から始まったため、51の飾りを吊るすことで「子どもが少しでも長生きできますように」という願いが込められています。

年に一度の華やかなお祭り

飾りの中でも特に目を引くのが「柳川マリ」。
色鮮やかな糸でひと針ずつ刺繍が施されています。

一度見たら忘れられないほど精巧な作りに、ただただ感動。

「花いちもんめ」の店主は、「昔は地域のおばあちゃんなら誰でも作れました。今は作り手が減ってしまい、とても貴重なものになっています」と語ります。

江戸時代から続く風習が、大切に受け継がれている柳川の街。

毎年、2月11日~4月3日まで「柳川雛祭り“さげもんめぐり”」が開催されています。

期間中は商店街や個人宅などに「さげもん」が飾られ、街全体が華やかに賑わいに。

店主は「お祭りの間はお堀を使った『おひな様水上パレード』もあるんですよ」と、楽しそうに教えてくれました。

作り手の思いが詰まった大切な一品

さらに「花いちもんめ」では、手作りの小物も取り扱っています。

店主自身も布小物を作るのが得意。

お子さんが生まれたときには、洋服なども作られた腕前の持ち主です。

そんな店主の作品はもちろん、店内にはアクセサリーや粘土細工、ポーセラーツなどの商品がズラリ。

お花屋さんが手掛けたコサージュも販売しています。

「どの作家さんも、丁寧に作品を仕上げていらっしゃいます。この魅力を、たくさんの方に知っていただきたいです」

そう語る店主の笑顔からは、全ての作品に対する深い愛情が感じられました。

以前はマルシェを主催していたという店主。
今も「手作り雑貨 太陽と月」という名前で出店することがあるそうです。

「マルシェは、手作りのものが好きな人たちと出会える大切な場所。作家さんともお話できますし、あの空気感が好きなんです」

地元の人にも愛されるお店づくりを

国内外を含めて、観光客が多く訪れるという「花いちもんめ」。

店主は「時々、『Instagramを見て来ました』と言って、県外から来店されるお客様もいるんですよ」と、嬉しそうに教えてくれました。

商品の紹介や営業時間の変更などはInstagramで告知しているので、ぜひチェックしてみてください。

そんな店主は以前、観光関係の仕事に携わっていたことがあり、「さげもん」の歴史にも詳しいのだそう。

「水とともにある柳川の街は、美しい風景が自慢。特に『さげもんめぐり』は、柳川ならではのお祭りなのでぜひ見に来ていただきたいです」と語ります。

同時に店主には、手作りの魅力をもっと地元の人に知ってほしいという思いもありました。

「どれも一点もので、作家さんが心を込めて作った質の高い作品ばかり。ギフトやお気に入りの品を探しに、地元の方も気軽に立ち寄れるお店にしていきたいです」

そう語る店主は、言葉の端々に作品に対する尊敬をにじませます。

伝統の「さげもん」と手作りの品が並ぶ「花いちもんめ」。

街歩きの途中に、ふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

■店舗情報

店名:花いちもんめ
住所:福岡県柳川市鬼童町1-7-2
Googleマップ:こちら
電話番号:090-9073-3341
営業時間:10時~16時
定休日:火・水曜(2/11~ゴールデンウィークまでは火曜日のみ)
Instagram:こちら
店主の作家Instagram:こちら

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